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■fr-a03088 Barbotine Pot ロゼローズ・バルボティーヌポトゥリテポ
フランスでおそらく1920年代頃に製造されたBarbotine Poterie(バルボティーヌポトゥリ/泥状の粘土陶器)のロゼローズ・バルボティーヌポトゥリテポです。バルボティーヌポトゥリは15世紀末から16世紀半ば頃にイタリアで製造されていた有名なマジョリカ陶器の技法がフランスに伝わって作られたポトゥリ(陶器)のようですが、フランスではバルボティーヌポトゥリという名前で製造されていたようです。また、15世紀頃まではイタリアでは鉛を入れた釉薬で陶器を製造していたようですが、イスラム文化の美しい陶器に魅了されたイタリア人は美しい陶器を作るために釉薬に錫を入れて製造したのがマジョリカ陶器のようです。こちらは大変レアなロゼ(ピンク)のローズのルリエフ(レリーフ)の取っ手のあるフタの付いたThe(テ/紅茶)を入れるために作られたベージュにロゼのオンブレ(グラデーション)が美しいキュイズィーヌ(キッチン)用のポ(ポット)で、本体にはノワール(ブラック)の格調高いブラックレター書体のTheのロゴとロゼローズのお花のルリエフがデザインされていてエレガントでオシャレでとてもいい感じです。また、フタには十字のルリエフ、本体にはアールヌーヴォーのアラベスク模様のルリエフがデザインされているのも素敵ですね。また、フタと本体の上部は丸く作られていて下へ行くほど徐々に四角くなっていきますが、ポ全体には貫入というヒビ割れ模様もありとても凝った作りです。底面には製造会社の表示はありませんが352の型番号のエンボスがあります。また、本体のフォルムとローズのお花のデザインクオリティーが高いのでしっかりとした製陶所で作られたようですが、こんなに状態が良くて美品のバルボティーヌポトゥリテポには滅多にお目にかかれないですね。このまま飾るだけでお部屋が当時のパリのアパルトマンのように華やいで素敵ですが、工夫次第で色々とオシャレに使えそうなロゼローズのルリエフが大変美しくて可愛い素晴らしい一品です。
ロゼとベージュの発色が良く大変きれいです。中は汚れがなく大変きれいです。写真のように本体の中に製造時の粘土の小さな塊が落ちて釉薬が塗られてそのまま焼かれたものが二箇所あります。その他、僅かな釉薬部分の剥がれや汚れなどありますが欠けやヒビはなく大変状態が良くきれいで、Good Conditionです。
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