スイスのNeuchatel(ヌーシャテル)州のSerrieres(セリエール)の町で1826年にPhilippe Suchard(フィリップ・シュシャール)が創設したChocolat Suchard(ショコラ・シュシャール)社が、おそらく1890年代に広告宣伝用に制作したほとんどデッドストックの厚紙製のショコラ・シュシャール・べべ&アンファンクロモです。フィリップ・シュシャールは、1823年までベルンの兄の菓子店で働いていましたが、1825年にヌーシャテルで菓子店を開き1826年にショコラ・シュシャール社を創設してショコラ(チョコレート)の製造を始めたようです。こちらは超レアなべべ(ベビー)とフィーユ(少女)達がデザインされたクロモ(トレーディングカード)で、本体の表面にはChocolat Suchardのロゴがデザインされています。また、ブルジョワの家のキュイズィーヌ(キッチン)でべべの弟といっしょにショコラ・シュシャール社のショコラをおろし器で細かく砕いてショコラショー(ホットチョコレート)を作っている二人のきれいなローブ(ドレス)に白いタブリエ(エプロン)を着けた姉妹のイラストがデザインされていてオシャレで可愛くてとてもいい感じです。また、調度品など細部までとても丁寧に描かれていますが、床に置かれた大きなメゾン・ドゥ・プーペ(ドールハウス)も素敵ですね。また、イラストは全て特色インクを使った高価な石版印刷で刷られているのでイラストの発色が良くとてもきれいですが、オール(ゴールド)色も使われていてとても凝った作りです。また、裏面には、Ph. Suchard(フィリップ・シュシャール) Cacao Soluble(水に溶けるカカオ) 5 Grammes de ce Cacao Suffisent pour faire und bonne tasse de Chocolat.(こちらのカカオ 5 グラムで美味しいチョコレートを作ることができます) Fabrique de Chocolat(チョコレート工場) Ikg 200 tasses(200杯) Neuchatel, Suisse(スイスのヌーシャテル) Entrepots generaux(倉庫) : Paris, 41 rue des Francs-Bourgeois(パリのフラン・ブルジョワ通り41番地) Londres, 38, Holborn Viaduct, E. C.(ロンドンのホルボーン・ヴァイアダクト38番地) New York, 73, Warren street(ニューヨークのワーレン通り73番地)などとフランス語で書かれています。見ているだけで美味しそうなショコラショーが飲みたくなってしまいそうな大変可愛い一品です。

イラストの発色が良くて大変きれいです。その他、僅かな傷みや汚れなどありますが折れや破れはなく美品で大変状態が良くきれいで、Good Conditionです。