フランスでおそらく1900年代にティッシュ(生地)とボア(木)で製作されたロゼローズティッシュ・ボアトラヴァイユーです。こちらは大変レアなおそらく編み物用の毛糸や編み棒やプーベ(ドール)やぬいぐるみなどを入れるために製作された折りたたみができる無垢材で作られてイヴォワール(アイボリー)い塗装されたTravailleuse(トラヴァイユー/働きものツール)で、美しいボアトルネー(ボビンターン)の装飾的な加工がしてある四本の脚を中央で交差させた本体の上部には、イヴォワールブランシュ(アイボリーホワイト)地にロゼ(ビンク)とブルーグリ(ブルーグレー)のローズのお花柄のティッシュが取り付けられていてエレガントでオシャレで可愛くてとてもいい感じです。また、本体には脚の上部の先端に掛けるポシェット(ポーチ)も付属していますが、ポシェットの右端は編み棒などの細長い物を入れることができるようにも作られていてとても作りがいいですね。また、脚の上部の先端には4個の丸い真鍮製の部品が取り付けられていてとても凝った作りですが、本体は折りたたむととても小さくなるので収納にも便利です。また、元はブラン(ブラウン)のヴェルニ(ニス)塗装がされていましたが、ヴェルニが剥げたのでおそらくフランス人が後からイヴォワールに塗り直したようです。また、フランスに限らずヨーロッパでは家具は昔からある古い家具を大切に使い続けていますが、パリのアパルトマンは決して広いとはいえないので、パリジェンヌ達は新たに家具を買うというよりは昔からある古い家具をいろいろ工夫してオシャレに使っているようです。また、元から付けられていたティッシュは傷んでしまったのでおそらく1980年代から1990年代頃にこちらのローズ柄のティッシュに取り替えられたようです。クチュール(ソーイング)で使ったりテディウルス(テディベア)を入れて飾ったりと工夫次第で色々と楽しくオシャレに使えそうな大変素敵な一品です。

ローズ柄のティッシュの発色が良く大変きれいです。真鍮の部品に欠損はありません。写真のように古いものなので多少の小さな欠けがあります。木部に虫食いの跡はありません。その他、多少の傷みや汚れなどありますが割れや壊れはなくとても状態が良くきれいで、Good Conditionです。