チェコスロバキアにあるDuco(デュコ)社が、おそらく1930年代に製造してフランスに輸出したホウロウ製のルージュ&ブランシュポワ・ポワブルポです。こちらは超レアな丸く盛り上がったフタの付いたPoivre(ポワブル/ペッパー)を入れるために作られたポ(ポット)で、ルージュ(レッド)のフタと本体にはブランシュ(ホワイト)のゴシック書体のPoivreのロゴとブランシュのポワ(水玉)模様がデザインされていてオシャレで可愛くてとてもいい感じです。また、フタのフチと本体の上部のフチにはノワール(ブラック)の縁取りがあるのも素敵です。また、デュコ社の製品には、底面にDuco BGB アンクル(錨)のシンボルマークとImporte de Tcheco-Slovaquie(チェコスロバキアからの輸入) のフランス語の表示があるものが多いですがこちらは表示はありません。当時のチェコスロバキアの首都は東欧のパリと呼ばれるほど美しい町並みのプラハ(現在のチェコ共和国の首都)ですが、チェコスロバキアはヨーロッパの中でもドイツに負けないくらい製造技術が高かったようです。また、ホウロウ製品や磁器製品の製造技術も高くフランスのB. B.社の製品にもチェコスロバキアで製造されているものが多くあります。こちらと同じシリーズにはSucre(シュクレ/シュガー)、Cafe(カフェ/コーヒー)、Farine(ファリーヌ/小麦粉)、Pates(パッツ/パスタ)、The(テ/紅茶)などやSel(セル/ソルト)を入れるため作られたBoite(ボワット/ボックス)もあるので沢山コレクションすると楽しいですね。また、デュコ社のポワのホウロウ製品にはブルーとブランシュのものもありますが、ルージュとブランシュのポワのホウロウ製品の方が製造数が少ないようなので大変珍しくてやはり超レアなようです。キュイズィーヌ(キッチン)以外にも飾りながら小物の収納に使ったりすると素敵でチェコスロバキアやフランス文化のゆったりとした時の流れを感じさせてくれそうです。さすがにチェコスロバキアやフランスのホウロウ製品は昔からデザインクオリティーが高くてエレガントな雰囲気がとても素敵ですね。チェコスロバキアからフランスに輸出されたポワ模様が大変オシャレで可愛い一品です。

ルージュとブランシュとノワールの発色が良く水玉模様が大変きれいです。フタの下部と本体の下部のフチの多少のホウロウの剥がれた部分に錆止めのルージュの塗料がほとんど剥がれているのが分からないくらいに大変きれいに塗られています。中の僅かなホウロウの剥がた部分に錆止めのブランシュの塗料がとてもきれいに塗られています。その他、僅かな傷みやホウロウの剥がれや汚れなどがありますがサビはなく大変状態が良くきれいで、Good Conditionです。