フランスで1849年に創設されたグラース社が、おそらく1950年代に製造したボワット(箱)に入ったHonore Payan(オノレ・ペイアン)という商品名のエクストレー(エッセンス/精油)が入っているガラス製のリラ&ジャスマン・オノレ・ペイアンフラコン2アンサンブルです。グラースは地中海に面したカンヌから北西へ15kmほど行った所にある町で、地中海沿いの温暖な気候は香水用の天然香料としてラヴァンド(ラベンダー)やジャスマン(ジャスミン)などの多くの花が栽培されているようです。16世紀以前からグラース地方は貴族が使う革の手袋の製造で有名でしたが、なめされた革には悪臭があり貴族達はこの臭いにいつも不満を抱いていたようです。そこでこの臭いを改善するためにこの地方で栽培された花を使ってのエクストレーの香りの開発が進んだことがグラース社の創設につながったようです。こちらは超レアなプラスチック製のオール(ゴールド)のフタの付いたLilas(リラ/ライラック)とJasmin(ジャスマン/ジャスミン)の香りのエクストレーが入ったフラコン(ボトル)の2個のアンサンブル(セット)で、フラコンのオールのアールヌーヴォーの飾り罫のあるエティケット(ラベル)にはTriple Extrait Aux Fleurs(花のトリプルエッセンス) Honore Payan(オノレ・ペイアン) EMB 06010Aのロゴと文字とヴィオレット(スミレ)とミュゲ(スズラン)とロゼのローズのお花がデザインされていてエレガントでオシャレでとてもいい感じです。また、エティケットの下部にもLilasとJasminと書かれたエティケットが貼られています。また、背面にもオールのエティケットが貼られていて84% Vol EMB 06010A 7,5ml Grasseの表示があります。また、豪華なオールの化粧紙が貼られたボワットのフタにもフラコンと同じエティケットが貼られていますが、底面にもHonore Payan HP Grasseの表示のあるルージュ(赤)のエティケットが貼られているのもいいですね。リラの花言葉は初恋、友情、青春の思い出などでジャスマンの花言葉は愛らしさや優美のようですが、とてもいい香りが漂うフラコンを見ているだけで幸せな気分にさせられてしまいそうです。フランスで歴史のあるグラース社の美しいボワット付きのリラ&ジャスマン・オノレ・ペイアンフラコン2アンサンブルです。

エクストレーは多少使用されています。フタを開けてしまうと配送時に液漏れを起こす恐れがありますのでフタは開けていません。エティケットに傷みはほとんどなく破れもなく発色が良く大変きれいです。写真のようにジャスマンのフタの背面に多少の塗装の剥がれが一箇所あります。ボワットのオールの化粧紙の発色が良く破れや壊れもなく大変きれいです。その他、僅かな傷みや汚れなどありますがフラコンに欠けやヒビはなく大変状態が良くきれいで、Good Conditionです。