イギリスまたはアメリカでおそらく1940年代に製作されてフランスで販売されていたコンポジションと木製のセシル・ヴォラージュ・コンソールミュラールです。コンポジションは、おがくずや粘土などをニカワなどで混ぜ合わせて型抜きしたものです。こちらは超レアな19世紀の豪華なナポレオン三世様式で作られたミュラール(壁)に取り付けて使うイヴォワール(アイボリー)のConsole Murale(コンソールミュラール/壁に取り付ける装飾用テーブル)で、コンソール(テーブル)部分は厚い無垢材で作られていますが、フチはコンポジションでムラージュ(モールディング)加工がしてありとても素敵です。また、本体全体はコンポジションで豪華なロカイユとアラベスク模様の装飾で作られていいますが、中央の楕円形のセルロイドで覆われた中には19世紀の美しい貴婦人の絵が入れられていてエレガントでオシャレでとてもいい感じです。また、裏面の上部には壁に取り付けるためのクロシェ(フック)穴が二箇所あります。また、Cecile Volage(セシル・ヴォラージュ) by J. B. Greuze(グルーズ)と書かれたエティケット(ラベル)が貼られているので、女性の絵はおそらくフランスの貴婦人のセシル・ヴォラージュのようです。また、ナポレオン三世様式は力強いゴシック様式や優雅なロココ様式などの折衷的な様式のようです。また、本体は元はオール(ゴールド)で塗装されていましたが、少し派手すぎるのでおそらく1960年代頃にフランス人がイヴォワールに塗り直したようです。このままお部屋の壁に取り付けると大変素敵ですが、工夫次第で色々とエレガントに使えそうな大変素晴らしいセシル・ヴォラージュ・コンソールミュラールです。

セシル・ヴォラージュの絵に色褪せや傷みはほとんどなくセルロイドに欠けや割れはなくとてもきれいです。色焼けたイヴォワールの色合いがとても素敵です。写真のようにコンソールのフチのコンポジションのムラージュが少し欠損していますが、無垢材に欠けや割れはありません。その他、多少の塗装の剥がれやキズや汚れなどありますが欠けや割れや壊れはなくとても状態が良くきれいで、Good Conditionです。