フランスにあるB. B.社がおそらく1930年代に製造したホウロウ製のブルー&ブルーフォンセダミエ・ブランシュアリュメットボワットです。B. B.社はフランス人の兄弟がオーストリアでホウロウ製品の製造販売を始めたB. F.社が始まりで、その後チェコスロバキアやフランスで製造するようになり社名をB. B.社と改称したようです。Allumettes(アリュメット/マッチ)は1831年にフランス人のシャルル・サウリアが臭いの少ないアリュメットを発明して実用的になってきていたようですが、自然発火などの危険性があったのでアリュメットを入れるボワット(ボックス)は火に強いホウロウ製のものが重宝されたようです。また、本体の上部には壁に掛けるためのフック穴がありますが、やはり当時のアリュメットは危険性が高かったのでアンファン(チャイルド)達の手の届かない壁の高い位置に掛けて使っていたようです。こちらは超レアな壁に掛けるためのフック穴とヒンジで開閉するフタの付いたブルーフォンセ(ダークブルー)のトリムが美しいアリュメットボワット(マッチボックス)で、ブルーフォンセの縦縞模様のある爽やかなブランシュ(ホワイト)地の本体にはAllumettesのブルーフォンセのロゴがデザインされていますが、吹き出しのようなロゴの周りの枠も可愛いですね。また、ブルーとブルーフォンセのダミエ(市松)模様が釉薬で盛り絵付けされた立体的なレリーフでデザインされていてオシャレで可愛くてとてもいい感じです。また、フタの上部の中央部分は少し盛り上がりホウロウの釉薬が塗られていなくヤスリ状になっているのでアリュメットが摩れるように作られていてとても使い勝手がいいようです。また、底面にはB. B.社のマークと2と3659の表示があります。フランスではダミエ模様は1871年に創業したスパゲティ製造会社のLustucru(ルュステュクルュ)社が、パッケージデザインに使っていたこちらと同じブルーとブルーフォンセのダミエ模様が有名ですが、フランス人達はダミエ模様といえば大好きなルュステュクルュのスパゲティを思い出すようです。それで、フランスではキュイズィーヌ(キッチン)で使用するホウロウ製品などには美味しそうなイメージのあるダミエ模様が多く使われているようです。壁に掛けてキュイズィーヌの小物入れや植物を飾っても素敵ですが、工夫次第でいろいろと楽しく使えそうですね。当時のパリのアパルトマンのキュイズィーヌのようにオシャレに使いたいB. B.社のダミエ模様がオシャレで大変美しいブルー&ブルーフォンセダミエ・ブランシュアリュメットボワットです。

ブルーとブルーフォンセのダミエ模様の発色が良く大変きれいです。本体の上部の向かって左側の多少のホウロウの剥がれた部分にブランシュのサビ止めの塗料がとてもきれいに塗られています。中はホウロウの剥がれはなく大変きれいです。その他、僅かなキズや汚れなどありますがホウロウの剥がれやサビはほとんどなくとても状態が良くきれいで、Good Conditionです。