フランスでおそらく1930年代の終わり頃に製造されたホウロウ製のルージュ&ブランシュダミエ・キュイズィーヌシュクレポです。フランスではDamierダミエ/市松)模様は1871年に創業したスパゲティ製造会社のLustucru(ルュステュクルュ)社が、パッケージデザインに使っていたこちらと同じブルーとブルーフォンセのダミエ模様が有名ですが、フランス人達はダミエ模様といえば大好きなルュステュクルュのスパゲティを思い出すようです。それで、フランスではキュイズィーヌ(キッチン)で使用するホウロウ製品などには美味しそうなイメージのあるダミエ模様が多く使われているようです。こちらは超レアな中央部分が高く盛り上がったルージュ(レッド)のフタの付いたSucre(シュクレ/シュガー)を入れるために作られたキュイズィーヌ用のポ(ポット)で、ブランシュ(ホワイト)の本体にはルージュのダミエ模様とルージュの四角い枠の中にはブルーフォンセ(ダークブルー)のSucreのロゴがデザインされていてオシャレで可愛くてとてもいい感じです。また、ダミエ模様とロゴは釉薬で盛り絵付けされた立体的なレリーフでデザインされているのも素敵ですね。こちらと同じシリーズにはCafe(カフェ/コーヒー)、Chicoree(チコリー/西洋トチノキの新芽)、Farine(ファリーヌ/小麦粉)、Epices(エピス/スパイス)、Poivre(ポワブル/ペッパー)があるようですが、キュイズィーヌの棚に並べると小人たちの小さなお家のようでとても可愛いですね。当時のパリのアパルトマンのキュイズィーヌのようにオシャレに使いたい可愛いルージュ&ブランシュダミエ・キュイズィーヌシュクレポです。

ルージュとブルーフォンセの発色が良く大変きれいです。フタの取っ手とフチと下部と本体の上部のフチと底面のフチと中の底面のフチの多少のホウロウの剥がれた部分にルージュとブランシュのサビ止めの塗料がとてもきれいに塗られています。その他、多少のキズや汚れなどありますがサビはなくとても状態が良くきれいで、Good Conditionです。