パリのリュクサンブール公園に近いフォッセ・サン・ジャック通り3番地にあるGilquin & Fils(ジルキャン&フィス)印刷会社が、1863年12月15日に印刷したおそらくグラヴュール(エッチング)で描かれたタブロー(絵画)を木製のカードル(額縁)で額装したラ・プーペ・モデール・ラヴュールタブローです。こちらは大変レアなLa Poupee Modele(ラ・プーペ・モデール/モデルのドール)という題名の額装されたタブローで、イヴォワールブランシュ(アイボリーホワイト)で塗装されたカードルの内側のフチはキラキラと光るオール(ゴールド)で塗装されていてとても素敵です。また、ガラスが入れられたカードルの中のタブローには、ブルジョワの家のブドワール(淑女の私室)のオシャレな化粧瓶が並べられた鏡の付いた化粧台の前でローズのお花の髪飾りを付けてもらっているブランシュ(ホワイト)にロゼ(ビンク)のドンテル(レース)飾りのあるローブ(ドレス)を着たフィーユ(少女)とお花飾りの着いた帽子をかぶってブルーヴェール(ブルーグリーン)のローブを着て日傘を持って遊びに着たまるでビスキュイプーペ(ビスクドール)のようなフィーユ達の姿が描かれていてエレガントでオシャレで可愛くてとてもいい感じです。また、ロゼのショスュール(靴)をブルーのピエ・タブレ(足載せ台)に乗せているフィーユの姿も可愛いですね。また、タブローは石版印刷で刷られていますが、ローブや椅子などは後から手書きで色付けがされていてとても凝った作りです。また、タブローの下部にはEmile Preseal(エミール・プレシール)と書かれているようですが画家についての詳しいことは良く分かりません。また、La Poupee Modele, Journal des Petites Filles(少女日記)の表示があります。また、Gilquin & Fils, lmp.(ジルキャン&フィス印刷会社), r. des Fosses St J. 3. Paris(パリのフォッセ・サン・ジャック通り3番地)と15 Decembre 1863(1863年12月15日)の表示もあります。また、おそらく額装は1950年代から1960年代にされたもののようです。お部屋に飾るだけで当時のパリのオシャレな雰囲気が漂いそうなとても素晴らしい一品です。

タブローの印刷物の発色が良く大変きれいです。写真のようにカードルの上部の左の角に縦3ミリ横9ミリ位の浅い欠けが一箇所ありますが割れはなくとてもきれいです。その他、タブローの印刷物に多少の傷みなどありますが破れはなく古いものにしては大変状態が良くきれいで、Good Conditionです。