パリ郊外のEssonne(エソンヌ県)のMassy(マッシー)の町にあるJ. P. M.(Jouet Paris Massy/ジ・ペ・エム)社が、おそらく1940年代の終わり頃に製造したぬいぐるみのイヴォワール&ノワールレーヌ・パンダテディウルスです。J. P. M.(ジ・ペ・エム)はフランス語でJouets Paris Massy(ジュエ・パリ・マッシー)のことのようで「パリのマッシーのおもちゃ」という意味のようです。また、ジ・ペ・エム社の工場はやはりパリ郊外のSeine(セーヌ県)とOise(オアーズ県)にもあったようです。こちらは超激レアなPanda(パンダ)のようにイヴォワール(アイボリー)のレーヌ(ウール)で作られたTeddy Ours(テディウルス/テディベア)で、オリジンヌ(オリジナル)のルージュ(レッド)のリュバン(リボン)を首に結んでつぶらなブランフォンセ(ダークブラウン)のガラスの目とノワール(ブラック)の糸で刺繍されたお鼻の下のお口で優しく微笑んでいるような表情がオシャレで可愛くてとてもいい感じです。また、耳の内側はノワールのレーヌで作られているのもオシャレで素敵ですが、目の周りと前脚と後脚の先端とジョイント部分のイヴォワールのレーヌはパンダのようにノワールに彩色されているのも可愛いですね。また、前脚と後脚が針金でジョイントされているのでいろんなポーズが付けれますが、体の中は全て硬いザクザクとした木毛が詰められているようです。また、布地のタグはありませんが、おそらく首にはMarque Deposee(登録商標) Le Jouet Paris Massy(ラ・ジュエ・パリ・マッシー) Seto, J. P. M.と書かれた厚紙製のクール(ハート)形のタグが付けられていたようです。また、ジ・ペ・エム社のテディウルスの特徴は耳の外側と内側が対照的な色合いのようですが、フランスでも大変人気があり入手が中々難しくなってきているようです。また、ジ・ペ・エム社のパンダのテディウルスは超激レアで滅多に目にかかれないので詳しいことは良くわかりませんが、レーヌのノワールに彩色された箇所はノワールの色が色焼けして劣化しているので1940年代の終わり頃に彩色されたことに間違いないようです。また、フランスにパンダがやって来て話題になったのは1970年代頃なのでそれまではフランスの人達はパンダのことは良く知らなかったようです。それで、ジ・ペ・エム社のテディウルスの制作者もやはり良く知らないのでこちらのようなちょっと変わったパンダのデザインになったのかも知れません。フランスから遥々やって来たオシャレで可愛いパンダのテディウルスが傍にいるだけで気持ちが優しく癒されてしまいそうな超激レアな大変素敵な一品です。

イヴォワールのレーヌに多少の色焼けがありますがノワールのレーヌは発色が良くとてもきれいです。ガラスの目にキズや欠けやヒビはなく大変きれいです。お鼻とお口の刺繍に傷みはほとんどなくほつれや切れはなく大変きれいです。ジョイントに壊れはありません。リュバンはオリジンヌで多少の少しありますがとてもきれいです。その他、多少の傷みや汚れなどありますがほつれや破れはなく大変状態が良くきれいで、Good Conditionです。