パリ郊外のEssonne(エソンヌ県)のMassy(マッシー)の町にあるJ. P. M.(Jouet Paris Massy/ジ・ペ・エム)社が、おそらく1950年代の終わり頃から1960年代の初め頃に製造したほとんどデッドストックのブルイーター(グロウラー)が内蔵してタグが付いたぬいぐるみのジョーヌオールモヘア&ヴェールヴルール・テディウルスです。J. P. M.(ジ・ペ・エム)はフランス語でJouet Paris Massy(ジュエ・パリ・マッシー)のことのようで「パリのマッシーのおもちゃ」という意味のようです。また、ジ・ペ・エム社の工場はやはりパリ郊外のSeine(セーヌ県)とOise(オアーズ県)にもあったようです。Teddy Ours(テディウルス/テディベア)は、1902年にアメリカのルーズベルト大統領が熊狩りで傷を負ったウルス(ベア)を逃がしてやったことが評判になったことで、ニューヨークの玩具店がドイツから輸入したウルスのぬいぐるみにルーズベルト大統領の愛称のTeddy(テディ)の名前を付けて売り出したのがテディウルスの始まりのようですが、世界で最初にウルスのぬいぐるみを製作したのはドイツのシュタイフ社のようです。こちらは大変珍しい超激レアな首に厚紙のタグの付いたジョーヌオール(イエローゴールド)のおそらくモヘアで作られたテディウルスで、ヴェール(グリーン)のリュバン(リボン)を首に結んでヴェールとノワール(ブラック)とガラスの目とプラスチック製のノワールのお鼻で優しく微笑んでいるような表情がオシャレで可愛くてとてもいい感じです。また、ジ・ペ・エム社のプラスチック製のお鼻のテディウルスには刺繍糸のお口は元から付けられていないようです。また、耳の内側と前足と後ろ足のパッドはヴェールのおそらくヴルール(ベルベット)の生地で作られているのもオシャレで素敵ですね。また、前脚と後脚がジョイントされているのでいろんなポーズが付けれますが、ジョイント部分には丸い木枠が取り付けられていてとてもしっかりとした作りです。また、体の中はおそらく全て木毛が詰められているようで、押すとザクザクした硬い感触があります。また、フランス製のテディウルスには珍しいブルイーターがお腹の中に内蔵されているようですが、本体を揺らすとカラカラと動きますが今は「グァー」と鳴いてはくれません。また、首にはブランシュ(ホワイト)の厚紙製のクール(ハート)形のタグが付けられていますが、タグにはブルーフォンセ(ダークブルー)とルージュでMarque Deposee(登録商標) Le Jouet(ラ・ジュエ/玩具) J. P. M.(ジュエ・パリ・マッシー) Massy Paris(パリ) (S.-ET-O,)と書かれているようです。また、ジ・ペ・エム社のテディウルスの特徴は耳の外側と内側が対照的な色合いのようですが、ジョーヌオールとヴェールの耳はフランスらしくてとても可愛いです。また、ヴェールの目のテディウルスは大変珍しくてやはり超激レアですね。また、ジ・ペ・エム社のテディウルスは、フランスでも大変人気があり入手が大変難しくなってきているようです。フランスから遥々やって来たオシャレで可愛いテディウルスが傍にいるだけで気持ちが優しく癒されてしまいそうな超激レアな大変素晴らしい一品です。

ジョーヌオールモヘアのモヘアに色焼けや抜けはほとんどなく大変きれいです。ヴェールのヴルールに色褪せは少なくとてもきれいです。ガラスの目とプラスチックのお鼻にキズや欠けやヒビはなく大変きれいです。お口の刺繍は元から付けられていません。ジョイントはほとんど遊ばれていなかったので少しきつ目ですが写真のように動き壊れはありません。タグに傷みや汚れはほとんどなく大変きれいです。タグの下部の尖った先端が原因でタグの下のリュバンに5ミリ位の擦り切れが一箇所ありますがほとんど見えません。リュバンに少し汚れがあります。現状ではブルイーターは揺らしても鳴きません。その他、僅かな傷みや汚れなどありますがほつれや破れはなく大変状態が良くきれいで、Good Conditionです。