フランスでおそらく1930年代にティッシュ(生地)とボア(木)で製作されたロゼコクリコブロードティッシュ・ボアトラヴァイユーです。こちらは超レアな編み物用の毛糸や編み棒やプーベ(ドール)やぬいぐるみなどを入れるために作られた折りたたみができる硬くて良質なボアで作られて明るいブラン(ブラウン)のヴェルニ(ニス)塗装されたTravailleuse(トラヴァイユー/働きものツール)で、美しいボアトルネー(ボビンターン)の装飾的な加工がしてある四本の脚を中央で交差させた本体の上部には、ソモンロゼ(サーモンピンク)地に可憐なロゼ(ピンク)のコクリコ(ヒナゲシ)のお花模様がブランルージュ(ブラウンレッド)やヴェールムース(モスグリーン)やブルーヴェール(ブルーグリーン)などでアンプリメ(プリント)されたティッシュが取り付けられていてオシャレで可愛くてとてもいい感じです。また、脚の上部の先端には4個の丸い真鍮部品が付けられていてとても凝った作りですが、折りたたむととても小さくなるので収納にも便利です。また、フランスに限らずヨーロッパでは家具は昔からある古い家具を大切に使い続けていますが、パリのアパルトマンは決して広いとはいえないので、パリジェンヌ達は新たに家具を買うというよりは昔からある古い家具をいろいろ工夫してオシャレに使っているようです。テディウルス(テディベア)を入れて飾ったりクチュール(ソーイング)で使ったりと工夫次第で色々と楽しくオシャレに使えそうな大変素敵な一品です。

コクリコのお花模様のティッシュの発色が良く大変きれいです。真鍮の部品に欠損はなくとてもきれいです。写真のように上部の二箇所のティッシュを通している横棒の片側が外れるように元から作られていますが、これは壊れではなくティッシュを洗濯したり別のティッシュに取り替えたりするために製作時から固定されていません。木部に虫食いの跡はありません。その他、多少の傷みや汚れなどありますが、ティッシュにほつれや破れはなく木部に欠けや割れや壊れはなく大変状態が良くきれいで、Good Conditionです。