フランスでおそらく1980代年にビスキュイプーペ(ビスクドール)の頭などを使って制作されたラパンコステューム・パックフィーユコトンプーペです。ビスキュイプーペは19世紀のヨーロッパのブルジョアのマドモアゼルやマダム達の間で流行ったプーペ(人形)で、フランス語のBiscuit(ビスキュイ)はお菓子のビスケットと同じように「二度焼き」が語源のようです。こちらは超レアな後頭部の刻印が見れないので断定はできませんが、おそらくドイツの有名な1900年代のArmand Marseille(アルマン・マルセイユ)かSimon & Halbig(シモン&ハルビッヒ)などのビスキュイプーペの頭を使って作られたラパンコステューム(ウサギの着ぐるみ)を着たパック(イースター)のフィーユ(少女)のCoton Poupee(コトンプーペ/コットンドール)で、体は淡いブルーグリ(ブルーグレー)の硬めのプリッシュ(プラッシュ)の生地で作られていますが、また、体の中は針金の骨組みとおそらくコトン(綿)が詰められているようですが、お尻のロゼの丸い尻尾が可愛いですね。また、長い耳の内側はロゼ(ピンク)の生地で作られています。また、襟ぐりと袖口にロゼのドンテル(レース)飾りの付いたブランシュ(ホワイト)のシュミズィエ(ブラウス)に裾にドンテル飾りの付いたブランシュの木綿生地とロゼのオーガンジーの生地の二枚重ねのジュープ(スカート)を履いていますが、正面に付けせれたロゼの糸で編まれたお花飾りと淡いブルーグリのリュバン(リボン)飾りもオシャレです。また、ガラス製のつぶらな美しいブルーの瞳と歯並びが美しいルージュの口元で優しく微笑んだ表情がオシャレで可愛くてとてもいい感じです。また、ジュープの下には裾にドンテル飾りの付いたブランシュのキュロット(ショーツ)を履いているのも可愛いですね。また、腕にはジョーヌ(ジョーヌ)のフートゥル(フェルト)で作られたパックの卵と木毛が入ったロタん(ラタン)のパニエ(バスケット)を抱えていてとても凝った作りです。優しそうな美しいブルーの瞳に見つめられているだけでどんどんとラパンコステュームを着たコトンプーペの世界へ引きずり込まれて行ってしまいそうな超レアな大変可愛い一品です。

ビスキュイの頭に彩色の剥がれはほとんどなく欠けやヒビもなく大変きれいです。目は固定されていて瞳にキズはなく大変きれいです。プリッシュに抜けはほとんどなくとてもきれいです。シュミズィエとジュープと下着類は1950年代から1970年代のもののようで僅かな汚れなどありますが、ほつれや破れはなく大変きれいです。卵とバニエに壊れきなくとてもきれいです。その他、多少の傷みや汚れなどありますが大変状態が良くきれいで、Good Conditionです。