ドイツのテューリンゲン州のLimbach (リンバッハ)の町で1761年にJohann Gotthelf Greiner(ヨハン・ゴットヘルフ・グレイナー)とGeorg Dummler(ゲオルク・ダムラー)が創設したリンバッハ社が、おそらく1900年代にビスキュイ(ビスク/磁器)で製作したトリコローブ・リンバッハミニョネットビスキュイプーペです。リンバッハ社はガラス製品や磁器製品を製作していましたが、1850年代からはビスキュイプーペ(ビスクドール)の製作を始めたようです。ドイツでビスキュイ製のミニョネットは、1891年頃からSimon & Halbig(シモン&ハルビッヒ)社が製作を始めたようですが、その後、Kestner(ケストナー)、Alt Beck & Gottschalck(アルト・ベック＆ゴットシャルク)、Bahr & Proschild(ベーア＆プロシルト)、Hertel Schwab(ヘルテル・シュワブ)、Kammer & Reinhardt(ケマー&ラインハルト)、Kling(クリング)、Bruno Schmidt(ブルーノ・シュミット)、Limbach(リンバッハ)fr-a02577、Hertwig(ハートウィグ)などの会社が製造を始めたようです。こちらは超レアな彩色されたシュヴーブロン(ブロンドヘア)に木綿のユイットルグリ(オイスターグレー)の糸とヴェールムース(モスグリーン)の糸で編まれたローブ(ドレス)を着たミニョネットのフィーユ(少女)のビスキュイプーペで、彩色されたつぶらなブルーの美しい瞳とルージュ(レッド)の口元で優しく微笑んでいる表情がオシャレで可愛くてとてもいい感じです。また、お顔の作りがとても上品できめ細やかな透き通ったような肌の感じがとてもいいですね。また、シュヴーブロンに結ばれた彩色された二つのブルーりリュバン(リボン)もオシャレです。また、ローブは鎖編みと長編みで作られていますが、リューシュ(フリル)飾りのような袖口も可愛いですね。また、足には彩色されたブランシュ(ホワイト)のショセット(ソックス)にベージュブラン(ベージュブラウン)のショスュール(靴)を履いているのも素敵です。また、頭も体もビスキュイ製で腕と脚が針金でジョイントされていてるので色々なポーズが楽しめるのがいいですね。また、ローブは脱がすことができないので背中のエンボスは良く見えませんが、おそらく製造番号とトレフル(クローバー)のマークとMade in Germanyのエンボス表示があるようです。こんなに可愛いミニョネットにはなかなかお目にかかれませんが、つぶらなブルーの美しい瞳に見つめられているだけでどんどんとビスキュイプーペの世界へ引きずり込まれて行ってしまいそうな大変可愛い一品です。

お顔の彩色の剥がれがなく大変きれいです。ブランシュのショセットとベージュブランのショスュールの彩色に多少の剥がれがありますがきれいです。写真のように右足のジョイント部分の多少の欠けは製造時のもので彩色されています。ジョイントに壊れはありません。ローブは着せながら縫われているので脱がすことはできませんが、ほつれや破れはなくとてもきれいです。その他、僅かな傷みや汚れなどありますが欠けやヒビはなく大変状態が良くきれいで、Good Conditionです。