フランスでおそらく1890年代に厚紙にソワ(シルク)とドンテル(レース)が貼られて作られたロココリュバン・ロゼルージュ&ブランフォンセビブロウコフレです。こちらは超レアなおそらく貴婦人達が書き物をしたりお化粧や着替えをするための夫でさえ入室できない婦人専用のブドワール(淑女の私室)などで使われていたフタがヒンジで開閉する半円のフォルムのナポレオン3世様式の豪華なおそらく婦人用のBibelot(ビブロウ/装身具)などの小物を入れるために作られたCoffret(コフレ/小箱)で、ロゼルージュ(ピンクレッド)のソワの生地が貼られたフタの上部は豪華なエクリュ(生成り)のお花模様のドンテル(レース)で覆われていて大変素敵です。また、フタにはオール(ゴールド)の金糸が入ったようなブランフォンセ(ダークブラウン)の糸で編まれたドンテル飾りが付けられていますが、その中央には18世紀の優雅なロココ調のローズのお花をイメージしたロゼとルージュ(レッド)とヴェール(グリーン)のローズのお花のような可愛いロココリュバン(リボン)も付けられていてエレガントでオシャレでとてもいい感じです。また、フタのフチにもヴェールのロココリュバンが付けられていますが、その下にはエクリュのアラベスク模様のドンテルがリューシュ(フリル)飾りのように付けられているのもオシャレです。また、フタのロゼルージュのソワの生地の下には綿が詰められていて柔らかな触感がありとてもいい雰囲気です。また、本体の側面にもエクリュのアラベスク模様のドンテルのリュバン(リボン)が貼られています。また、フタの裏側と本体の中と底面もロゼルージュの生地が貼られていますが、本体の中の底面は綿を入れたクッサン(クッション)のように作られていてとても作りがいいようです。また、底面にはイヴォワール(アイボリー)の生地で覆われた厚紙が真鍮の金具で留められていてとても凝った作りです。また、ナポレオン3世様式は力強いゴシック様式や優雅なロココ様式などの折衷的な様式のようです。大変素敵なビブロウコフレですが、工夫次第で色々とオシャレに使えそうです。当時のフランスのビブロウコフレは装飾品のように美しくてオシャレなのでお部屋にあるだけで素敵ですね。可愛いミニョネットなどといっしょにロココ調の雰囲気で飾りたい超レアな大変素敵な一品です。

ロゼルージュのソワの生地とドンテルとロココリュバンに多少の傷みや色焼けがありますがとてもきれいです。ヒンジに壊れはなくフタはスムーズに開け閉めできます。本体の背面のドンテルに小さな破れが一箇所ありますがほとんど目立ちません。その他、多少の傷みや擦り切れや汚れなどありますが破れや壊れはなくとても状態が良くきれいで、Good Conditionです。