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■ju-a00726　Steiff シュピッツェンバントシュタイフクラインフォックステリア

1880年にドイツでマルガレーテ・シュタイフが創設したシュタイフ社が、おそらく1930年代に製造したぬい
ぐるみのシュピッツェンバントシュタイフクラインフォックステリアです。1860年代頃にマルガレーテが二
人の姉達と自宅の2階で洋裁店を始めましたが、1880年に甥や姪のために制作した小さなゾウのぬいぐるみ
が評判になり行列ができるほど売れたので洋裁店からぬいぐるみの制作会社に変えてスタートしたことが
シュタイフ社の始まりのようです。また、ベアのぬいぐるみを世界で初めて製造したのもシュタイフ社のよ
うです。こちらは大変レアな淡いベージュの高級なモヘアで作られた子犬のフォックステリアのフント(ドッ
グ)で、ベージュのオシャレなシュピッツェ(レース)のバント(リボン)を首に結んでつぶらなシュヴァルツ(ブ
ラック)と透明なグラースアウゲ(グラスアイ)でママを見つめているような姿が可愛くてとてもいい感じです。
また、お鼻とお口の刺繍は元からないようですが、シュヴァルツのフェルトのお耳とお尻の上に立った短い
シッポが可愛いですね。フォックステリア(Fox Terrier)はキツネ狩りのための猟犬として品種改良されたイ
ングランド原産のテリア犬のようですが、こんなに可愛い顔をしているのに勇敢な猟犬なのがちょっと信じ
られないですね。また、シュタイフ社の1950年代以降のぬいぐるみのほとんどは体の中にグミ(ゴム)が詰め
られていますが、こちらは高級なヴィンテージテディベアと同じようにウッドウール(木毛)が詰められていて
お腹を押さえるとウッドウールのザクザクした感触がありとても作りがいいですね。左の耳にはシルバーの
イヤーボタンとイエロータグは元からないようですが、シュタイフ社の製品には厚紙のハングタグだけでボ
タンやイエロータグのないぬいぐるみもあったようです。まだ小ちゃ子犬のフォックステリアですが、この
子も大きくなったら勇敢な猟犬になるのでしょうか。そんなことはとても考えられないような可愛いとても
作りの良いシュタイフ社のシュピッツェンバントシュタイフクラインフォックステリアです。

■コンディション

ハングタグとオリジナルリボンが欠損しています。リボンは後から付けられたアンティークレースリボンで
とてもきれいです。フェルトに少し傷みがありモヘアに多少の抜けがありますがきれいです。グラスアイに
キズはほとんどなくきれいです。その他、多少の汚れなどありますがほつれや破れはなくとても状態が良く
きれいで、Good Conditionです。

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