ニューヨークの五番街にあるMerrimack Publishing Corporation(メリマック出版社)がおそらく1950年代の終わり頃から1960年代に復刻本として出版したリトルレッドライディングフード&ウルフ・ピクチャーブックです。こちらは超レアなおそらく1920年代から1930年代に出版されたLittle Red Riding Hood(リトルレッドライディングフード/赤ずきんちゃん)の楽しいお話のピクチャーブックの復刻本のようで、Red Riding Hoodと書かれた幕がある劇場の舞台のようなフォルムの表紙にはオーケストラが演奏していてこれからリトルレッドライディングフードのお芝居が始まるようでワクワクしてしまいそうです。中央で開く観音開きの表紙を開くとリトルレッドライディングフードのお芝居が始まり1ページにはA sweet little maiden, once on a time, Dwelt in a cottage near a wood, and was called, from the pretty hood she wore, by the name of Little Red Riding Hood.(昔々、森に近いコテージに小さな可愛い少女が住んでいました。彼女はいつも可愛い頭巾をかぶっていたので赤ずきんちゃんと呼ばれていました)と書かれています。また、お母さんから森の家に住んでいる病気のおばあさんにバスケットに入った焼き菓子と葡萄酒を届けに行くようにいわれているリトルレッドライディングフードのイラストがデザインされていてオシャレで可愛くてとてもいい感じです。また、表紙の裏側にはボックス席からお芝居を見ているチャイルド達やグランマやダディのイラストがデザインされていてまるで劇場にいるような雰囲気で作られていて大変凝った作りです。リトルレッドライディングフードの中ページの場面は全部で7枚のイラストで作られていてどの場面もイラストのクオリティーが高くて素敵です。また、裏表紙にも可愛いリトルレッドライディングフードと悪いウルフ(オオカミ)のイラストがデザインされていますが、下部にはMerrimack Publishing Corporation, 85 Fifth Avenue, New York, N. Y.(ニューヨーク州のニューヨークの五番街85) 10003, No.1760s Printed in Hong Kong(印刷はホンコン)の表示があります。リトルレッドライディングフードのお話はフランス人のシャルル・ペローが1697年に出版した「ペロー童話集」の中にありますが、1812年頃にドイツ人のグリム兄弟がチャイルド達のために可愛い童話としてリメイクしてから有名になったようです。当時のアメリカのチャイルド達がマミーから「赤ずきんちゃん」のお話を聞きながら目を丸くして見入っていた可愛い姿が想像できそうな超レアな素晴らしい一品です。

イラストに色褪せがほとんどなく発色が良く大変きれいです。その他、僅かな傷みや汚れなどがありますが折れや破れはなく大変状態が良くきれいで、Good Conditionです。