1850年代にGeorge Gilman(ジョージ・ギルマン)が創設したニューヨークのマンハッタンのビージー通り31番地にあるThe Great American Tea Co.,(グレートアメリカンティー社)が、おそらく1890年代に販売促進用に制作した厚紙製のリトルレッドライディングフード&ウルフ・リーフレットスクラップです。グレートアメリカンティー社はティー、コーヒー、ベーキングパウダー、スパイスなどの輸入販売でとても有名な会社のようです。こちらは超激レアなLittle Red Riding Hood(リトルレッドライディングフード/赤ずきんちゃん)の楽しいお話とシーンのイラストがデザインされた観音開きのリーフレットタイプのスクラップで、表紙にはLittle Red Riding Hoodのタイトルと森の家に住んでいる病気のおばあさんにエッグとバターが入ったバスケットを届けにいく途中の道で親切そうな悪いウルフ(オオカミ)に出会ったリトルレッドライディングフードのイラストがデザインされていてオシャレで可愛くてとてもいい感じです。また、中を開けるとLittle Red Riding Hood and her adventures(リトルレッドライディングフードと彼女の冒険) Visit to her Grandmother with the wicked Wolf(悪いオオカミといっしょに彼女のおばあさんを訪ねる)のお話と家の前でちょっぴり不安そうな表情でバスケットを持ってママに赤ずきんのリボンを結んでもらっているリトルレッドライディングフードから始まる6個のイラストがデザインされているのも素敵です。また、Raphael Tuck & Sons London, Paris, New york. Designed at the studios in England and Printedat the Fine Art Works in Germany(ラファエルタック＆サンズロンドン、パリ、ニューヨーク。イギリスのスタジオでデザインされ、ドイツのファインアートワークスで印刷されました)の小さな表示があります。また、イラストは高価な全て特色を使った発色がいい石版印刷で刷られています。また、裏面にはWatches for all(みなさんのための時計) We have now the Tempus Movement in German Silver Cases, Solid Silver Cases, and Gold Filled Cases, warranted 15 years.(現在ドイツ製のシルバーケースと純銀のケースと金張りケースに入った時計があります。(15年の保証付)と書かれているようですが、おそらく10ドル分のティーなどの商品を購入するとドイツ製のシルバーケースの時計がプレゼントされてたようです。20ドル分の商品で純銀のケースの時計、50ドル分の商品で金張りケースの時計がもらえたようです。また、The Great American Tea Co.,(グレートアメリカンティー社) 31 and 33 Vesey St., New York City.(ニューヨークのマンハッタンのビージー通り31と33番地)の表示があります。リトルレッドライディングフードのお話はフランス人のCharles Perrault(シャルル・ペロー)が1697年に出版した「ペロー童話集」の中にありますが、1812年頃にドイツ人のグリム兄弟がチャイルド達のために可愛くリメイクして有名になったようです。スクラップを見ているだけでリトルレッドライディングフードの可愛い世界に引きずり込まれてしまいそうな超激レアな価値ある一品です。

イラストの発色が良くとてもきれいです。その他、多少の傷みや汚れなどありますが折れや破れはなく古いものにしてはとても状態が良くきれいで、Good Conditionです。