イギリスでおそらく1920年代にシルバープレート(銀メッキ)された真鍮とグラス(ガラス)で製造されたシルバープレート＆グラス・フルーツバスケットです。こちらは大変レアな貴婦人達が私室などで使用していた葡萄などのフルーツを入れるために作られたバスケットのようで、シルバープレートされた真鍮製の本体には、1910年代の半ば頃から流行したアール・デコの直線的な雰囲気でデザインされた持ち手がありますが、持ち手には菊のお花のようなレリーフが付けられていてとても素敵です。また、ヘキサゴン(六角形)のようなフォルムの本体には、1900年代頃から流行ったアール・ヌーヴォーの曲線的な雰囲気でタッセル(房)飾りとガーランド(花輪)がレリーフでデザインされていてアール・ヌーヴォーとアール・デコの折中されたデザインがエレガントでオシャレでとてもいい感じです。また、底面には丸い脚が四つ付けられているのもオシャレですね。また、本体には専用の厚い透明のグラス(ガラス)で作られたコンテナーが付属していますが、取り外しができるのでとても使い勝手がいいようです。また、本体の底面にはStafのエンボスがあります。当時のイギリスのフルーツバスケットは使いやすいだけでなく装飾品のように美しくてオシャレなのでお部屋にあるだけで素敵ですね。工夫次第でエレガントに使えそうな大変素晴らしいシルバープレート＆グラス・フルーツバスケットです。

シルバープレートに多少の剥がれがあります。底面の左右の本体と底面の接続部分の二箇所の剥がれが古い時代におそらくハンダでしっかりとリペアされていて強度には全く問題ないようですが、中に入れるグラスコンテナーが重いのでバスケットを持って移動するときには念のためにバスケットの底面に軽く手を添えてください。グラスコンテナーの上部の内側に小さな欠けが一箇所あります。その他、多少の傷みや汚れなどありますが壊れはなくとても状態が良くきれいで、Good Conditionです。