フランスのベルギーとの国境沿いのリール郊外のLincelles(ランセル)の町でConstantin Joseph Hassebroucq(コンスタンタン・ジョセフ・ハッセブルック)が1829年に創設に創設したHassebroucq Freres(ハッセブルック・フレール)社が、おそらく1890年代に製造したAux Pelotes d'Or(オー・プロット・ドール/金色の玉)という商品名のラン(リネン)のフィル(糸)が入っていた板紙と無垢材に生地が貼られて作られたルージュローズ&マルグリート・ランフィルボワットです。こちらは超レアなおそらくランのフィル玉が入っていたヒンジでフタが開閉するボワット(ボックス)で、フタと本体の側面はしっかりとした木材で作られていてフタの天面と本体の底面は板紙が貼られて作られています。また、ボワットには淡いベージュ地にルージュ(レッド)でローズとマルグリート(マーガレット)とミオゾティス(忘れな草)とチュリップ(チューリップ)のようなお花模様がデザインされた生地が貼られていてエレガントでオシャレで可愛くてとてもいい感じです。また、フタと本体の正面にはアールヌーヴォーのアラベスク模様とABの文字がエンボスされた真鍮製の留め金が5本の釘で留められていますが、フタを下ろしながら閉めるとフタの留め金の穴が本体の留め金の突起部分にピッタリと填って固定されとても作りがいいようです。また、ヒンジの蝶番は金属製で8本の釘で留められています。また、フタを開けるとフタの裏側と本体の中は淡いグリ(グレー)の化粧紙が貼られています。また、フタの裏側にはハッセブルック・フレール社のエティケット(ラベル)が貼られていますが、エティケットにはAux Pelotes d'OrとHFのイニシャルとLes Plus Hautes Recompense & Aux Exposiyions Internationales(万国博覧会で最優秀賞を受賞) Exposition Universelle Paris 1889(1889年のパリ万国博覧会) Membre du Jury-Hors Concours(ジュリオールコンクールのメンバー)の文字とランのフィル玉を温めている雌鶏のイラストがデザインされていてとても可愛いですね。また、その下にはCoffret-Prime(プレミアムボックス) Ne peut etre vendu vide(ボックスだけの販売はできません)と書かれたエティケットが貼られています。また、底面にはルージュフォンセ(ダークレッド)の化粧紙が貼られています。クチュールボワット(裁縫箱)として使うととても便利ですが、工夫次第で色々とオシャレに使えそうですね。フランスのカルトナージュボワットは使いやすいだけでなく装飾品のように美しくてオシャレなのでお部屋にあるだけで素敵ですね。こちらのハッセブルック・フレール社ボワットはフランスでも大変人気の高いアイテムですが、古いものなので状態の良いものはほとんどありませんが留め金やヒンジの壊れもなくとても素晴らしいですね。当時のパリに住むマドモアゼルやマダム達の気分でオシャレに使いたい超レアなルージュローズ&マルグリート・ランフィルボワットです。(人形は付属しません)

お花模様のティッシュに色褪せや色焼けなどありますが割と発色が良くきれいです。写真のようにフタと本体の角に擦れからの生地の小さな破れがあります。留め金と蝶番に壊れはなくフタはスムーズに開け閉めできます。中面の化粧紙に多少の傷みと小さな破れが多少ありますが剥がれはなくとてもきれいです。その他、多少の傷みや汚れなどありますが生地の剥がれや壊れはなく古いものにしてはとても状態が良くきれいで、Good Conditionです。