フランスでおそらく1940年代にロタン(ラタン)と板と生地で製作されたブルーパールローズコサージュ・ロタンオジェクチュールボワットです。こちらは超レアなしっかりとした木材の骨組みの上にロタン(ラタン)のオジェ(編み込み)で作られたヒンジでフタが開閉するクチュールボワット(裁縫箱)で、フタと本体はラタンで丁寧に編み込まれていますが、フタの手前と後ろの二箇所と本体の周りの上下の二箇所にはブルーパール(ペールブルー)のビニールがお飾りで編み込まれていて古くから使われているロタンの素材とパステル色の優しい色合いのブルーパールのビニールの当時は新素材の取り合わせがとても素敵です。また、正面の丸くせり出したフタと本体にはアラベスク模様のエンボス加工がされた真鍮製の留め金が付けられています。また、フタを開けるとフタの裏側にはブルーパールの生地のプリエ(ひだ)飾りとローズのお花のコサージュが付けられていてエレガントでオシャレで可愛くてとてもいい感じです。また、本体の中はブルーパールの生地が張られていますが、右側にはお花のようなエパングルクッサン/ピンクッション)が取り付けられていて左側には小物を入れる小袋が取り付けられているのも嬉しいですね。とても使い勝手のいいクチュールボワットですが、クチュールボワット以外にもビスキュイプーペ(ビスクドール)を入れて飾ったりビジューコフレ(ジュエリーボックス)として使ってもとてもいいですね。当時のフランスのクチュールボワットは使いやすいだけでなく装飾品のように美しくてオシャレなのでお部屋にあるだけで素敵です。当時のパリのアパルトマンに住むマドモアゼルやマダム達の気分でオシャレに使いたいとても素晴らしいブルーパールローズコサージュ・ロタンオジェクチュールボワットです。

ローズのお花のコサージュやプリエ飾りの生地に多少の色褪せがありますが汚れは少なくとてもきれいです。ロタンに欠けや割れはなく飴色になった木肌が大変いい雰囲気です。留め金とヒンジに壊れはなくフタはスムーズに開け閉めできます。虫食いの穴はありません。写真のように底面に小さな真鍮の鋲が一つ付けられています。その他、多少の傷みや汚れなどありますが壊れはなくとても状態が良くきれいで、Good Conditionです。