アメリカでおそらく1960年代にベビークリブ用のブランケットとして制作されたコットン製のスターエイトポイントキルト・ベビークリブブランケットです。こちらは大変レアな八つの角を持つ星形になるように正方形のピースを1枚と三角形のピースを8枚つなぎ合わせたエイトポイントスターといわれるパターンと正方形のピースを4枚つなぎ合わせたフォーパッチといわれるパターンで作られたベビー用のクリブブランケットで、本体にはアイボリーホワイトやピンクやブルーやグリーンなどの無地のファブリックと1930年代以降に製造されたフラワー(小麦)やシュガーや飼料などのフィードサックに使われたファブリックが使われています。また、フィードサックのブルーのファブリックにはピアノを弾いたりドラムを叩いたりラッパを吹いて楽しそうに演奏しているキトゥン達と音符、サーモンピンクのファブリックにはシャボン玉で遊んでいるリトルガールとリトルボーイ、ライトブルーのファブリックにはフラッグを持って歩いているリトルエレファントと日傘をさして気取っているリトルスワン(白鳥)とシルクハットを取って挨拶しているリトルフォックスと今にも走り出しそうなリトルホースと積み木のブロックとアルファベット、イエローのファブリックには帽子を冠ったチック達がプリントされています。また、その他にもチューリップやローズやハナミズキや忘れな草などのお花の模様、ドット柄やコーヒーカップ柄やサークル模様などの沢山のイラストがプリントされていて明るく華やいだ色合いがオシャレで可愛くてとてもいい感じです。また、表面の周囲のボーダーにはピンクとミントグリーン地にピンクとブルーとイエローの正方形の図形柄がプリントされたファブリックが使われていて大変凝った作りです。また、裏地はダークブルー地にアイボリーホワイトとレッドとブルーのドットで作られた葉っぱ模様がプリントされたファブリックが使われているのも素敵ですね。また、パイピングにはペールクリーム地にイエローとブルーとグリーンのドット柄がプリントされたファブリックが使われています。また、本体の中には中綿が詰められていてペイズリーのような模様の細かなキルティングがミシンで縫われています。ミッドセンチュリーに流行したチャイルド柄のフィードサックは今ではなかなか見かけることができませんが、見ているだけで気持ちがウキウキと楽しくなってしまいそうです。ベビーが楽しい夢を見ながらぐっすりと眠れるように願いながら作られたクリブブランケットは、当時のマミーのベビーへの優しい愛情がぎっしりと詰まった大変素晴らしい価値ある一品です。

プリント柄の発色が良く大変きれいです。その他、多少の傷みや色褪せや汚れなどありますがほつれや破れはなく大変状態が良くきれいで、Good Conditionです。