アメリカでおそらく1950年代にベビークリブ用のブランケットとして制作されたコットン製のサンボンネット・スー・アップリケ・ベビークリブキルトブランケットです。Sunbonnet Sue(サンボンネット・スー)は19世紀のイギリスの挿絵画家のKate Greenaway(ケイト・グリーナウェイ)が「窓の下で」という絵本に描いたサンボンネットをかぶったリトルガールが原型だと言われているようです。また、1912年にアメリカの最初のキルトデザイナーのMarie Webster(マリー・ウエブスター)がサンボンネット・スーをアップリケにしたキルトを紹介したところ、瞬く間にアメリカ中で大流行したようですが、今もなお世界中のキルター達にサンボンネット・スーのデザインは愛され続けています。こちらは大変レアなサンボンネット・スーをアップリケした6枚の四角いアイボリーホワイトの無地のファブリックをつないで作られたベビークリブ用のブランケットで、本体には1930年以降に製造されたフラワー(小麦)やシュガーや飼料などのフィードサックに使われたファブリックが使われています。また、サンボンネット・スーのアップリケのボンネットはブルーの無地のファブリックにピンクのお花とイエローのラインがアウトラインステッチやサテンステッチやフレンチノットで刺繍されています。また、袖とシューズもブルーのファブリックで作られています。また、スカートにはピンク地にアイボリーホワイトの水玉模様とイエローやブルーやアイボリーホワイトやパープルなどのカラフルな色合いでサンボンネット・スーと白いバニーが楽しそうに遊んでいるイラストがプリントされていて明るく華やいだ色合いがオシャレで可愛くてとてもいい感じです。また、ボーダーにも同じピンクのファブリックが使われているのも可愛いですね。また、裏地には無地のアイボリーホワイトのファブリックが使われていて周囲はブルーの無地のファブリックでパイピング仕上げがしてあります。また、本体の中には中綿が詰められていますが、ファブリックがずれないように格子模様とねじり模様で全て手縫いでキルティングされているのも素敵です。また、当時のアメリカのリトルガールのいる家庭では必ずといっていいほどサンボンネット・スーのアイテムがあったそうですが、可愛いアップリケで気持ちが優しく癒されたのでしょうね。ベビーが楽しい夢を見ながらぐっすりと眠れるように願いながら作られた可愛いサンボンネット・スーのアップリケクリブキルトブランケットは、当時のマミーのベビーへの優しい愛情がぎっしりと詰まった大変素晴らしい価値ある一品です。

プリント柄の発色が良く大変きれいです。写真のようにパイピングの角に多少の擦り切れがあります。その他、多少の傷みや色褪せや汚れやほつれなどありますが破れはなく大変状態が良くきれいで、Good Conditionです。