フランスでおそらく1890年代にアンファン(子供)用のリクヴェルテュール(ベッドカバー)として制作された木綿製のアンファンクローヌ・ドゥ・ローズ・クルトゥポワンクヴェルテュールです。こちらは超レアな小振りなサイズのアンファン用のCourtepointe Couverture(クルトゥポワンクヴェルテュール/キルトブランケット)で、本体の表面はロゼ(ピンク)の無地の生地とイヴォワール(アイボリー)地にロゼの縦縞にポワン(ドット)模様の生地が使われています。また、イヴォワールの生地には白いリュバン(リボン)が結ばれたローヌ・ドゥ・ローズ(ローズのお花のリース)もデザインされていますが、リースの中にはロゼのローズのお花と白いジャスマン(ジャスミン)のお花がデザインされていてエレガントでオシャレで可愛くてとてもいい感じです。また、ローヌ(リース)の中のローズとジャスマンのお花のデザインは二種類ありどちらもとても素敵です。また、裏地にはロゼの無地の生地と表面と同じ柄の生地が使われています。また、本体の中には厚く綿が詰められていて縦縞や格子模様などのクルトゥポワン(キルティング)がマシーヌクードゥル(ミシン)縫いや手縫いでされています。ヨーロッパではクルトゥポワン(キルト)は、リ(ベッド)に暖かいクヴェルテュール(カバー)をするために作られたもののようですが、北欧などの寒さが厳しい国では寒さを防ぐために扉や窓の吊り下げとしても使われていたようです。19世紀末のローヌ・ドゥ・ローズのエレガントなデザインの生地を見ているだけで優しい気分にさせられてしまいそうな大変貴重な一品です。

ローヌ・ドゥ・ローズ柄の発色が良く大変きれいです。写真のように多少の擦り切れからの破れが古い時代に補修されています。表面と裏面に多少のシミのような汚れがあります。中綿が固まった箇所が多少あります。その他、多少の傷みや色褪せや汚れなどありますがほつれや破れはなく古いものにしてはとても状態が良くきれいで、Good Conditionです。