1855年にパリのルーヴル美術館内で創業したGrands Magasins du Louvre(グランマガザン・デ・ルーブル/ルーブル百貨店)が、おそらく1920年代に販売した板と板紙にティッシュ(生地)が貼られて製作されたロゼ&ルージュローズティッシュ・クチュールボワットです。こちらは世界最大級の有名なルーブル美術館の中にあるルーブル百貨店で販売されていた超レアなティロワール(引き出し)が付いたクチュールボワット(裁縫箱)で、上段のボワット(ボックス)は天面のヒンジで開閉するフタを開けて使用します。また、本体の正面の下部にはティロワールがあり小物の収納にとても使い勝手がいいようです。また、本体には淡いベージュ地にロゼ(ピンク)とルージュ(レッド)とジョーヌ(イエロー)のローズのお花模様がデザインされた木綿のティッシュが貼られていてエレガントでオシャレでとてもいい感じです。また、ティロワールの正面の中央には真鍮製のアラベスク模様がレリエフ(レリーフ)された取っ手が付いているのも素敵ですね。また、フタの裏側と本体の上部のボワットの内側とティロワール正面以外にはヤシの葉模様のようなブラン(ブラウン)の化粧紙が貼られていてエキゾチックな雰囲気がオシャレですね。また、フタは板紙で作られているようですが、上部のティッシュの下には綿が詰められているようで柔らかな触感がありとてもいい雰囲気です。また、ティロワールと本体の底面も板紙で作られていますが、側面は木材で作られているようでとてもしっかりとした作りです。また、底面にはブルーパール(ペールブルー)の化粧紙が貼られています。また、底面には半分が破れたエティケット(ラベル)が貼られていてAu Lo, Papete 12.9の表示があるのでおそらくオゥ・ルーブルと書かれていて当時の価格は12 Franc(フラン) 9 Centimes(サンチーム)だったようです。当時のフランスのクチュールボワットは使いやすいだけでなく装飾品のように美しくてオシャレなのでお部屋にあるだけで素敵ですね。当時のパリのアパルトマンに住むマドモアゼルやマダム達の気分でオシャレに使いたい大変素晴らしいロゼ&ルージュローズティッシュ・クチュールボワットです。

本体のフタのローズのお花のティッシュに多少の色褪せがありますが、その他は色褪せは少なく発色が良く大変きれいです。フタは立てたままにできヒンジに壊れはありません。ティロワールに壊れはありません。フタの角のティッシュに擦れからの破れが多少あります。写真のようにティロワールの底面の化粧紙に擦れからの破れが少しありますが、底面なので全く見えません。その他、多少の傷みや汚れなどありますがティッシュと化粧紙の剥がれや破れはなく大変状態が良くきれいで、Good Conditionです。