フランスでおそらく1950年代にロタン(ラタン)とビニールと板と生地で製作されたロゼ&ヴェールビニール・ロタンオジェクチュールボワットです。こちらは超レアなしっかりとした木材の骨組みの上にロタン(ラタン)のオジェ(編み込み)で作られた真鍮製のヒンジでフタが開閉する小振りの楕円形の Couture Panier(クチュールパニエ(裁縫籠)で、ロタン製の作りのいい持ち手のあるフタと本体にはロタンの留め具が付けられています。また、また、フタと本体はラタンで丁寧に編み込まれていますが、フタと本体の中央部分は横にロゼ(ピンク)とヴェール(グリーンの)のビニールがお飾りで編み込まれていますが、古くから使われているロタンの素材とパステルカラーの優しい色合いのロゼとヴェールのビニールの当時は新素材の取り合わせがオシャレで可愛くてとてもいい感じです。また、ビニール素材はオシャレなだけでなくて強度も増すのでとても良く考えられて作られているようです。また、フタを開けるとフタの裏側と本体の内側にはブルーパール(ペールブルー)のソワ(シルク)のような光沢のあるおそらくサテンの生地が張られてていますが、本体の上部のフチにはエクリュ(生成り)のラム(ブレード)飾りが付けられているのも素敵です。また、おそらくフタの留め具が古い時代に折れて欠損してしまったようなので、おそらく古い時代に職人がロタンで大変きれいに修理したようです。とても使い勝手のいいクチュールパニエですが、クチュールパニエ以外にもビジューコフレ(ジュエリーボックス)として使ってもとてもいいですね。当時のフランスのクチュールパニエは使いやすいだけでなく装飾品のように美しくてオシャレなのでお部屋にあるだけで素敵ですね。当時のパリのアパルトマンに住むマドモアゼルやマダム達の気分でオシャレに使いたい素晴らしいロゼ&ヴェールビニール・ロタンオジェクチュールパニエです。

ロタンに欠けや割れはほとんどなく飴色になった木肌がとてもいい雰囲気です。サテンとラムの生地に多少の色褪せがありますが破れやほつれはなく汚れも少なくとてもきれいです。本体の留め具に壊れはありませんが、フタの留め具の欠損がロタンを使っておそらく職人の手で大変きれいに修理されています。ヒンジに壊れはなくフタはスムーズに開け閉めできます。虫食いの跡はありません。その他、多少の傷みや汚れなどありますが壊れはなくとても状態が良くきれいで、Good Conditionです。