パリの14区のモンパルナスにあるReunis(ルニ)百貨店が、おそらく1930年代に販売した板と板紙にティッシュ(生地)が貼られて製作されたロゼコクリコ&ジョーヌプリムヴェールティッシュ・クチュールボワットです。ルニ百貨店は、のバリから東へ260kmほど行ったドイツに近いナンシーの町で1883年にAntoine Corbin(アントワーヌ・コルバン)が創設した百貨店のようです。こちらは超レアなフタがヒンジで開け閉めできる長方形のフォルムのCouture Boite(クチュールボワット/裁縫箱)で、フタと本体にはロゼ(ピンク)地にロゼのコクリコ(ヒナゲシ)のお花とジョーヌ(イエロー)のプリムヴェール(プリムラ)のお花模様がデザインされた木綿のティッシュが貼られていてエレガントでオシャレでとてもいい感じです。また、フタは板紙で作られているようですが、上部のティッシュの下には綿が詰められているようで柔らかな触感がありとてもいい雰囲気です。また、フタの裏側と本体の内側はイヴォワールのマルブル(マーブル)のような柄の化粧紙が貼られているのも素敵です。また、本体の底面も板紙で作られていますが、側面は全て木材で作られているようでとてもしっかりとした作りです。また、底面にはブラン(ブウン)の葉模様のような化粧紙が貼られています。また、底面にはエティケット(ラベル)が貼られていてMagasins Reunis(ルニの店) Montparnasse(モンパルナス)の表示があります。当時のフランスのクチュールボワットは使いやすいだけでなく装飾品のように美しくてオシャレなのでお部屋にあるだけで素敵ですね。当時のパリのアパルトマンに住むマドモアゼルやマダム達の気分でオシャレに使いたい大変素晴らしいロゼコクリコ&ジョーヌプリムヴェールティッシュ・クチュールボワットです。

ロゼのコクリコとジョーヌのプリムヴェールのお花のティッシュに多少の色褪せや色焼けがありますが発色が良くとてもきれいです。フタは立てたままにできてヒンジに壊れはありません。写真のようにフタの角の二箇所に使用からの小さな擦り切れが僅かにありますが、本体には擦り切れはなくとてもきれいです。中の底面の化粧紙に縦横15ミリ位の四角い濃く変色した部分が一箇所ありますが、その他はとてもきれいです。底面の化粧紙に滲んだような変色の跡が少しありますが、剥がれや破れはなくとてもきれいです。その他、多少の傷みや汚れなどありますが破れはなくとても状態が良くきれいで、Good Conditionです。